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どうすれば、聞き取れるようになるの?
今回は、お問い合わせ頂いた件にお答えする形で、
すすめてみたいと思います。
Q: どうすれば、ネイティブの英語を聞き取れるようになるのでしょうか?
いくら英会話を勉強して、単語や言い回しを覚えても、
相手の言ってることが聞き取れなければ、会話は進みませんよね。
よく、「習うより慣れろ」とか、
「英語に100%どっぷりつかる、イマージョン・コース」とか、
色んな教材があって、それぞれに利点もあると思いますが、
ここでは、できるだけシンプルに、簡単に、ということを考えて、
話をすすめましょう。
英語といっても色々
たとえば、ネイティブのアメリカ人なら、
どんな英語でも聞き取れるか?というと、
答えは、ノーです。
英語を母国語としているのは、アメリカだけではありません。
イギリスも、アイルランドも、カナダも、オーストラリアも・・・
そして、広いアメリカ大陸の中でも、方言があります。
南部なまり、北部なまり、NYなまり、
それに加えて、アメリカは色んな国からの移民が
暮らしていて、それぞれに特有の訛りがあります。
ネイティブのアメリカ人でも、
「あの〇〇訛りは、ちょっとわかんね~な~」
とか言ってるの、聞いたことがあります。
だから、聞き取りがなかなかできなくても、
がっかりしないでください。
とはいっても、できるだけ聞き取れるようになりたい!
そういう方に、おすすめの学習法をお伝えします。
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聞き取りは目から
前にも書きましたが、新しい言葉を感覚的に覚える力は、
十代半ばでピークに達し、その後は、下降線です。
だから、大人が、「子供が覚えるように」英語を学ぶのは、
ほぼ不可能なんです。
では、どうするか?
まずは、耳だけでなく、目も使うこと。
私は、サザンオールスターズの歌が大好きで、よく聞くのですが、
桑田佳祐さん、最初は、何と歌っているのか、わからないこと多いですよね。
そんな時、歌詞カードを見て、もう一度聞いてみると、
あ~~そう言ってるのか~~なるほどね・・
そんな経験ありませんか?
そして、一旦、わかってしまうと、今度は、どう聞いても、
そうとしか聞こえない、という
面白い現象が起こります。
つまり、一度、何と言ってるのか、きっちり理解すれば、
ちゃんとそのように聞こえるようになるのです。
これをそのまま英語の聞き取りに生かすには?
英語の会話を字幕付きで観よう!
先出しですが、これ、決定打です。
私は、学生の頃、あまり勉強熱心ではなかったのですが、
英語だけは、大好きでした。
当時よく受験生が使っていた、
シケタン・試験に出る英単語
シケジュク・試験に出る英熟語
シケブン・試験に出る英文法
の3冊は、愛読書のように繰り返し読んでいました。
いつかアメリカで生活したい、そういう夢をずっと持っていたので、
英語は、好きなだけでなく、必須だったのです。
渡米までのあれこれは、またの機会にお話しするとして、
さて、念願のアメリカ生活が始まったのはいいけれど・・・
つ・う・じ・な・い・
つうじない~~~~!
き・き・と・れ・ない・
ききとれない~~~~!
渡米前に、英会話学校の先生が、
「早い人は3か月で話せるようになるよ、
遅くとも半年でぺらぺらでしょ。」
って言ってたのに~~~~~
正直、私はおそらく遅いほうです。
言語習得の才能って、生まれ持った部分もあるらしくて、
耳がいいのか、勘がいいのか、早い人は、
確かに1年くらいで、けっこうちゃんと会話ができていたようです。
運命の出会い
聞き取れなくて、話せなくて、
引っ込み思案になりかけていたその頃、
運命的な出会いがあったのです。
それは、
Growing Pains/グロウイング・ペインズ
というコメディ番組。
ニューヨーク郊外で暮らす、シーバー家の
日常を映したコメディだったのですが、
当時、こういった30分から60分もののコメデイが
流行っていて、
マイケル・J・フォックスが、一躍人気者になった、
Family Ties/ファミリー・タイズ も、そのひとつです。
Growing Painsの、カーク・カメロンの、
くるくる巻き毛と、あひる口、
かわいくてずっと観ていました。
そうすると不思議なもので、
その番組の登場人物の声や口調に慣れてきて、
言ってることが、だんだんわかってくるようになって、
そのうち、笑えるようになってきて、
何がおかしかったのか、わかるようになってきて・・・
それから、私の聞き取りは、右肩上がり・・・とまではいかないけれど、
希望の兆しが見えてきたのです。
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長くなりましたが、
それでも、当時の私は、二十歳前後。
大人になってから学ぶ英会話、というには、まだ若かったと思います。
なので!
もう40代、50代だよ~~~っていう方も、
今の時代のテクノロジーを最大限に利用して、
字幕付きで、英語のドラマを観ましょう!
字幕というのは、訳された日本語じゃなくて、そのまま英語の字幕です。
日本でも、気軽に色んなアメリカのテレビ番組を視聴できると聞いています。
アマゾンや、YouTube、huluなどでもいいし、
とにかく、吹き替えでなく、字幕を出して、
オリジナル音声で観られる、30分ほどの番組を探しましょう。
聞き取りやすいのは、
子供のいる家族ものの番組。
上のGrowing Painsもそうですが、
Cosby Showsとか、
Family Tiesもそうです。
まあ全部80-90年代で、ちょっと古いですけどね。
最近のドラマでも、同じジャンルで探してみてください。
家族ものは、言葉使いも明瞭でスラングも入らず、
内容も比較的わかりやすいものが多いと思います。
登場人物や、場所、背景など、
自分の好みで、面白そうだな、と思うものをみつけたら、
字幕を読んで理解しながら、画像を見る。
何度も何度も同じエピソードを観て、
覚えるくらい繰り返して観ていくと、
字幕によって、内容が頭に入ってきますので、
それを音声で聞いたときに、
あ、そう言ってるんだ、とわかるようになります。
飽きてきたら、次のエピソードにいってもいいですが、
とにかく、字幕でセリフを理解しながら、
音声と答え合わせする、という感じです。
わからない単語や言い回しが出てきても、
なんとなく意味がわかればいいので、
辞書などで調べるのは、どうしてもという時だけにして、
とにかく何度でも観ていきましょう。
楽しめる番組を見つけたら、こっちのものです。
セリフの中には、そのまま、応用できるものが
たくさんあるはず。
声に出して、スピーキングの練習もしてみましょう。
こういったテレビ番組は、一般に映画よりも、
聞き取りやすいので、
まずは、テレビから始めることをおススメします。
字幕に出ている英語が、ちゃんと聞き取れるようになる
これが、課題です。
ぜひ、試してみてくださいね。
ということで、
今回は、英語が聞き取れるようになるには?
- 英語のテレビ番組を字幕付きで観る
- 子供のいる家族ものが、わかりやすい
- 字幕を読んで理解し、音声と答え合わせする
- 覚えてしまうほど何度も視聴してみる
- 気に入ったセリフは、真似て発声してみる
といった感じです。
根気よく、楽しみながら、学んでいってくださいね。
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