英語の発音は難しい?
今回は、発音について少しお話したいと思います。
私が初めて英語の発音に興味をもったのは、中学の英語の授業の時。
今思えば、読み書き・記憶が主体の英語の授業なのに、
先生は、やたらと発音に拘っていました。
「EVERYTHING]
先生は言いました。
「この単語には、日本人が苦手とする発音がいっぱい入ってる。」
- V=下唇に前歯をちょっと乗せてから、唇をはじき出すような感じ
- R=舌を丸めて奥に引っ込め、どこにも当たらないようにしながら
- TH=舌を前歯の下にあてて
そして先生は、何度も何度も、相当オーバーに発音されました。
E(エ)
Ve (ヴェ)
Ry 【ルィ)
Th (ティ)
Ing (ング)
私は、これに興味深々になり、何度も練習してみました。
確かに、VとRが続いて来て、畳み込むようにTHがくる。
ハードル高いですよね。
ぜひ、発音してみてください。
音をひとつずつ、切り離して、5回ほど発音して、
次に、ゆっくり続けて発音してみる。
そして、最後に普通のスピードで発音してみる。
何度も繰り返せば、きっとキレイに発音できるようになります。
舌を上とか下とか、前歯がどったらとか、
その音がわかりづらい方は、「発音インフォ」のようなサイトで、
しっかりと発音を聞いて、真似てみてくださいね。
ネイティブ発音を目指さなくても大丈夫
以前、英会話を学ぶのに、ネイティブのような発音になる必要は、
まったくありません、というか、大人になってからは、
相当難しいということをお話しました。
英語圏で暮らす人々の中に、母国語訛りで英語を話す人は、星の数ほどいます。
米国国税調査によると、
- アメリカ居住者の5人に1人は、家庭内で英語以外の言葉を使っている
- 上記の4割近くの人が、英語が流暢ではないと認識している
- カリフォルニアは45%、ニューメキシコ36%、テキサスは35%が英語以外の言葉を使う
ということです(2013年調べ)
英語以外の言葉を家庭内で使うというのは、たとえば私が知っているロサンジェルスの場合だと、
メキシコ系の移民が多いので、一世である両親は、英語が不自由で、
アメリカ生まれの二世は、バイリンガル、英語を話すとネイティブだけれど、家に帰れば、スペイン語で家族と話す。
メキシコ人家庭では、アメリカ生まれの二世や三世でも、ほぼ100%近く、スペイン語を流暢に話すそうです。
というのも、学校に通い始めるまで、徹底的にスペイン語の中で育つからなんですね。
アメリカに生まれ住んでいるから、英語を最初に学びなさい、という風習はなくて、
反対に、スペイン語ができなければだめ!という方針だそうで、
私が出会ったたくさんのメキシコ系の人たちの中でも、例外は、たったの1人!でした。
日系移民の方々が、そこまで日本語教育に拘らないという傾向と比べると、面白い現象ですよね。
ちなみに、メキシコ系の方々は、大多数が熱心なカトリック教徒で、
日曜日には家族そろって教会に行き、年に何度もある宗教的行事も、コミュニティーの教会を中心に、みんなで協力して行われます。
そして、教会で使われる言語は、神父さんをはじめ、全部スペイン語です。
メキシコ系の人々の例は、ちょっと極端と思われるかもしれませんが、
どこに住んでいても、自分たちのルーツや宗教の教えを優先しているというところで、それが、言語のデータにも表れているということなのでしょう。
マスターしたい発音のポイント
話がそれましたが、
母国語アクセント満載の英語は、かえって魅力的、
そしてアイデンティティーにもなったりするので、
何も気にすることはありません。
が!
通じなければ困ります。
そこで、日本人が普段使わない発音、
そのあたりだけは、
しっかり学習して、身につけたいところです。
またまた余談になりますが、



私がカリフォルニア州・ロサンジェルスに住み始めた当初のこと。
マックシェイクが大好きで、
日本では毎日のように学校帰りに買っていたのですが、



が通じて、バニラを飲めるようになるのに、どれだけかかったことか・・・
なんで?
なんで?
なんで~~~~?
「V」・・・・ですね。
英語を話す人、といっても、
相手も外国人かもしれないし、
外国人に慣れていない人かもしれない。
だから一概には言えませんが、
VとB
RとL
SとSH
このあたりは、はっきり発音できないと、
通じないことが多々あります。
日本語には区別がないので、
日本人同士が英語で話してみると、
問題なく通じます。
例えば、
May I have a Vanilla shake? Vの発音をしっかりするのと
May I have a Banilla shake? とBで言ってしまうのと、
日本人なら、どっちでも同じやん!となりますが、
英語人には、ほぼ通じません。
SingとThing
VetとBet
SeeとSea
そういう、日本語だと同じに思えるものが、
英語だと、すっかり違う言葉になってしまうんです。
だから、そういうキーポイントとなる発音だけは、
きっちり練習しておく必要があるんですね。
どうやって発音を身に付けるのか?
発音マスター教材とか、
舌の筋肉を英語化するようなトレーニングとか、
世には色んな方法で、発音習得を目指すものがあり、
それぞれ、やってみれば効果があるものだと思いますが、
とりあえず、キーとなる発音だけでも、習得する。
あとは、カタカナ発音・万次郎発音で元気に乗り切る!
まずは、
- キーとなる発音が含まれる単語を、上に紹介した「発音インフォ」のようなサイトで、何度も何度も聞いてみる。
- 次に、自分で発音したものを録音して聞いてみる。
- そして、自分の発音が通じるようになったかどうか試してみる。
自分の発音が通じるかどうかを、自分ひとりで試すには、
グーグル翻訳のようなアプリを利用するのが便利です。
文字を打ち込むのではなく、音声入力をオンにして、
単語を発音してみます。
もし通じる発音であれば、正しく翻訳された日本語が表示されます。
アイフォンのSiri機能の設定で、入力言語を「英語」にして遊んでみるのも面白いですよ。
まずは、
Everything
Vanilla
Milk
超難関は、
World
Pearl
Wool
など(これは、私の苦手ポイントですが・・・)
遊びながら、何度も発声して、録音して、聞いて、発声して・・・
日本語にない、発音の部分をしっかり練習して、
通じる英会話を学んでいきましょう!
ということで英語の発音
とてつもない母国語なまりの英語でも、
キーとなる発音さえ押さえておけば、
通じる英語を話すことはできます!
今回紹介した、
などの、お気軽無料アプリっぽいものを駆使して、
ネイティブの発音を聞き、
自分で発声して、
自分の発音を聞いてみて、
通じるかどうかチェックする。
グーグル翻訳などのアプリも、日に日に精度を増していて、
そのうち、英語が喋れなくても翻訳ツールだけで、
世界中どこでも誰とでも会話ができるようになるでしょう。
でもまあ、そういう日がくるまでは、
こつこつと、通じる英会話を学んでいきましょう。
自分の声で、ちゃんと通じるって、やっぱり楽しいですもんね!
ということで、今回は、英語の発音について、少しお話してみました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
英会話アドバイザーのアバターは、イラストACより、ばっこたんの作品を使用させて頂いています。

