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原題は「The Descendants」(2011年アメリカで公開)
アレクサンダー・ペイン監督、
ハワイが舞台のアメリカ映画です。
日本では、翌年に「ファミリーツリー」というタイトルで公開されました。
ファミリーツリーというのは、「家系図」といった意味ですね。
Descendant(ディセンダント)というのは、子孫・末裔という意味があって、
ジョージ・クルーニー扮する主人公のマット・キングが、
ハワイのロイヤルファミリーの血を引き継いでいることからつけられたタイトルです。
ハワイの別の顔
ハワイというと、楽しい観光地、
アロハスピリット溢れるパラダイス、
レイバックでスローなライフスタイル・・・
そういった印象が強いですよね。
そういうハワイのイメージとは違って、
この映画では、
ホノルルで弁護士業を営むマット・キング と、
ボート事故で昏睡状態に陥った妻、
そして思春期真っただ中の娘2人、
裕福ではあるけれども、
それぞれにいろんな問題を抱えている一家と、
それを取り巻く人々の、
なんとも悲哀で、且つコミカルなストーリーが、
ハワイの美しい風景をバックに流れていきます。
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映画のオープニング、
ハワイで生活するリアルな人々の映像と共に、
マット・キングの語りが入るのですが、
その言葉が印象的で、
何度も観てしまいました。
世界中の観光地のどこであっても共通して言えるのは、
訪れる人にとって楽しいバケーションの地でも、
そこで生活する人々にとっては、
日常であり、厳しい現実でもあるということです。
当たり前の話なのですが、
パラダイスだ~!とテンション上げて移り住んできた当初は、
そこで暮らす大部分の人々の生活のシビアさに、
けっこうなショックを受けたものでした。
ハワイは米国の州となってまだ60年ほど。
その20年ほど前には第二次世界大戦勃発の地ともなり、
以来、この小さな島々は、抱えきれないほどの発展と変化を遂げてきたのです。
この映画を観ると、
それまで気づかなかったハワイの一面、
そこで生活する人々の表情を、
ほんの少し理解できるかもしれません。
ロケ地案内や、裏話など、盛だくさんです。
メイン・キャラクター
長女・アレックスを演じる、
シェイリーン・ウッドリーは、
この映画で一気に注目を集め、
以後、ベストセラー小説の映画化・ダイバージェントでは主役をはって、
人気女優の座を動かぬものとしました。
主役のジョージ・クルーニー。
どの映画で観ても、かっこいい、
イギリスの弁護士・アマル・アラムディンと結婚するまでは、20年近く、
モースト・エリジブル・バッチェラー
独身男性人気ナンバー1の座をキープしていましたね。
彼のことは、映画俳優になる前、
アメリカの連続テレビドラマ、「ER」に、
小児科医としてレギュラー出演していたころから、
注目していました。
端正なルックスと、低音で心地よい声、
ユーモアたっぷりで気取らない役柄は、
きっと彼の素顔そのものなのでしょう。
一度、LAに住んでいたころ、
勤め先のビルの会議場で、
政治家支援のパーティーに参加しているジョージクルーニーの姿をみかけたことがあります。
側を通った時、
あの低い声で、すぐ彼だとわかりました。
気さくで、誠実な話し方をされる方で、
ますます好印象。
オーシャンズ・シリーズで、スーツ姿がきまってるジョージ・クルーニーもいいけれど、
この映画の中で、色褪せたTシャツに、つっかけ姿で、
タンタラスの坂道を走り抜けるジョージ・クルーニーも、イカシテます。
そして、長女アレックスの友人シッドを演じるニック・クラウス、
彼の存在は、この映画には欠かせない、
とても味のある、いいヤツで、どんどん好きになってしまいます。
アレックスの妹スコッティ役のアマラ・ミラー
小生意気で繊細な、思春期はじめの少女を見事に演じました。
そして、音楽も、
ホノルル、ビッグアイランド、カウアイの風景も、
パラダイス健在、という感じで、素晴らしいですよ。
ハワイ好きの皆さん、
まだご覧になっていない方は、
ぜひ、機会を作って、鑑賞されることをおススメします。
では、今回は、大好きなハワイ舞台の映画のひとつを、
ご紹介させていただきました。
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