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プリショット・ルティーンとは?
プロゴルファーのラウンドを観ていると、
プレイヤーそれぞれが、かなりユニークな「プリショット・ルティーン」を徹底していることに気づきませんか?
プリショット・ルティーンとは、
ショット直前に行う、儀式のようなもの。
スタンスに入る前、
スタンスの入り方、
目標の確認、
素振り、
トリガー(引き金となる動作)
そういった要所要所に繋がる行為一連に、癖というか、縁起担ぎというか、
観ている側からすると、「なんじゃあれ?」ってなことが、
実は、プレイヤーにとっては、ナイスショットに必須の、
「やらなければならない」行為なのです。
なぜ、プリショット・ルティーンが必要なのか
ゴルフは、静的なスポーツです。
サッカーやバスケット、野球のように、対戦相手の動きを読んで、
とっさに反応することが必須であるスポーツを「動的」というのに対し、
ゴルフのボールは静止状態で、ターゲットも動きません。
ある程度は、自分のペースで、時間をかけて作戦を練り、準備をして、
気持ちが静まった状態で、自分で「Go!」サインを出す、
要するに「自分との戦い」という部分が多いのです。
一打一打にかかる時間が、数秒であるところは、アーチェリーなどのターゲット競技に似たところがありますね。
だからこそ、ベストショットを打つための準備や手順を、
自分自身で決めて、きっちり行うというルティーンが必要になってくるんです。
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プリショット・ルティーンの必須項目
プレイヤーそれぞれに個性的であるとはいえ、
プリショット・ルティーンには、ちゃんとした目的があります。
それは、
- ターゲットまでの距離と方角の確認
- 弾道のイメージ
- スタンスの確認
- スイングの確認(素振り)
- 最終確認
- トリガー
といったところです。
プリショット・ルティーンの具体例
1番ホールのティーショットを想定してみましょう。
気温、湿度、風速、そういった細かいことは、まだまだあとの課題として、
まず、ルティーンに入る前に、
そのホール全体のイメージを、GPSやスコアカード、標識などで確認します。
広くてまっすぐなフェアウェイなのか、
途中で右や左に曲がって、グリーンが見えないような、ドッグレッグというホールなのか、
途中に池やバンカー、林や谷などがあるのか。
大切なのは、自分のショットの飛距離で、ボールが落ちるあたりに、
バンカーや池、谷などの障害物があるかどうかです。
あなたの平均飛距離が160ヤードだとして、150-180ヤードあたりに、何かあったら要対策。
もし140ヤードあたりまでにある障害物なら、無視しましょう。
常に、自分の平均、あるいは、そこそこのナイスショットを想定していきましょう。
「うまく当たらなかったら、140ヤードくらいになっちゃって、池が・・・」
なんてことは、考えません。
これも、ゴルフメンタルの大切なところ。
失敗を想定せずに、すすみましょう。
ホールの全体像を把握したら、
どの方向に、どのクラブで打てばいいかが決まります。
初心者女子ゴルファーが、フォワード(大抵の場合、赤ティー)からプレイする場合、
ティーショットは、ドライバーを思いっきりスイングすればいいというケースがほとんどです。
打つ方向をきちっと見定め、ボールをティーに乗せます。
2-3メートルさがって、もう一度、今から飛ばすボールが、どんな’風に飛んでいくか、理想的な弾道をイメージします。
下がった位置のまま、ターゲットに向けて、本番と同じようなスタンスで、何度か素振りをします。
クラブを飛ばす方向に合わせ、ボールの横にセットし、
それと平行にスタンスを取り、
ボールの位置を確認
スタンスに入った状態で、ターゲットをもう一度見定めて、
あとは、自分のスイングを、思いっきりご披露しましょう。
あなた独自のプリショット・ルティーンを持とう
プリショット・ルティーンの大きな目的は、
自分をベストな状態にもっていくこと。
どんな時にも、同じ一連の動きをしてからスイングに入ることで、
安定感と安心感を得ることです。
ベストショットのイメージ、どのようにボールが飛んでいくか、
まず、それをイメージできるようになりましょう。
どんな状況でも、イメージするのは、ベストショットです。
PGAプロのジェイソン・デイは、プリショットで、必ず目を閉じて、ショットをイメージしていますね。
どの位置で、何度、素振りをするかとか、
ボールの後方から、ターゲットを確認するとき、
どういう風に立っているかとか、
スタンスに入ってから、どんな風に下半身をゆすって(ワグルといいます)落ち着くかとか、
打つ直前に、クラブを引いたり、バックスイングの腕の位置を確認したり、
プロでも、様々なルティーンを持っています。
どれが正しいというのではなく、最低条件を満たしていれば、
あとは、自分が心地よく感じる、自分だけの準備時間・空間を
早いうちに確立すると、その分、ショットに入るときの焦りや不安が減少し、
リラックスした状態で、自己ベストのスイングができるようになります。
タイガー・ウッズは、プロデビュー当初から、プリショット・ルティーンをほとんど変えていないそうです。
彼のルティーンは、大げさではなく、ミニマリストといえるようなものなので、気に留めなければ、気づかないかもしれませんが、次に彼のプレイを観ることがあったら、じっくり観察してみてください。
スタンスに入ってから、一度ターゲットを見る。
ワグルしながら、もう一度、ターゲットを見る。
そして約2秒後に、スイングします。
ターゲットの2度見と、2秒後のスイング開始。
面白いくらい、同じなんですね。
彼のスイングや調子が、長年のカリアを通して大きく変わってきても、
プリショット・ルティーンだけは、ずっと変わらずにきたのです。
そして、それが、彼のメンタルの強さに関係があることは、言うまでもありません。
ということで、プリショット・ルティーン
何度もプレイしていく中で、なんとなく、これが自分に合ってるなと思う動きや、
間の取り方が、身に付いてくるものです。
無理やり決める必要はないのですが、早いうちに、独自のルティーンを確立し、
持続するというのも、ゴルフメンタルには、とても大切なことです。
プリショット・ルティーンでカバーするポイントは、
-
ターゲットの確認
-
理想的なショットのイメージ
-
リラックスできる素振り
-
スイング直前の自分なりのタイミング
-
あとは、迷わず、振り切る
といったところです。
プリショット・ルティーンで、自分のゾーンに入り、
理想のショットで楽しもう!
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