発音練習・反復あるのみ!
発音練習の目的は「通じるようになること」
確かにネイティブのように発音できたらカッコいいのですが、そしてそれは十分可能なのですが、それよりも、まずは「通じる」発音を目指しましょう。
私が通っていた学校は、多民族コミュニティーにあったので、いろんな人種の学生がいました。留学生もたくさんいたし、移民もたくさんいました。
英語が母国語ではない学生は山のようにいて、アクセント・訛りのある英語が飛び交っていました。アメリカ人を始め、アジア、ヨーロッパ、オーストラリア、アフリカ、中東、南アメリカ、全大陸からひとつの教室に集まった学生が、英語というひとつの言語を使ってコミュニケートするのです。
まさに、英語は意思疎通の道具 でした。
アクセント(訛り)は個性・頑固に訛りをキープする上司
アクセント・訛りは、決してネガティブなものではありません。日本人は、ネイティブ発音にかなりのこだわりがあるように感じますが、通じる発音であれば、アクセントは個性です。
私は、ひとつの会社に約15年勤めていたのですが、その間、上司・ボスだった人たちは、
- 日系アメリカン(アクセント無し)
- アフリカン・アメリカン(黒人系のアクセント)
- フィリピン系アメリカン(フィリピン系のアクセント)
- アルメニア系カナダ人(ちょぴっとアクセント・たぶんアルメニア系)
- オーストリアン・アメリカン(ドイツとフレンチ系のアクセント)
中でもオーストリア出身のビッグボスは、英語ぺらぺらで何不自由ないけれども、頑として訛りをキープしていました。
母国語によっては、英語のアクセントが聞き取りにくいと感じることはありますが、そんなこと言ってたら、多民族国家アメリカでは生活していけません。みんな、「聞き取ろう・理解しよう」という姿勢がすっかり身についていたのです。
アメリカは広い
私が暮らしていたのは南カリフォルニア州なので、アメリカ国内でも特に多民族地域でした。州によっては、アジア人と話したことがないという人がいる地域もたくさんあります。
ネイティブ英語のアメリカ人の中でも、北部、南部、東部と、かなりいろんな訛りがあって、標準語にしか慣れていない外国人には、聞き取りにくいことがよくあります。
訛っていても通じる英語の発音・基礎を確実に
ネイティブキャンプの会員なら、副教材として、「OKpanda」という発音練習アプリが無料で利用できます。これは、通常なら月額1,450円のところを、キャンプ会員の特典として無料なので、かなり Good deal・お得です。
スマホにアプリをダウンロードして、ネイティブキャンプ会員としてログインすれば、無料で使い放題、発音練習ができます。(現在アプリは iOS のみ対応のようです)
色んなレベルやシチュエーションごとに、短い会話文が表示されて、原文を聞いたり、ボタンひとつで録音して、即スコアを見たり、どこをもっと練習すればいいのかを見せてくれたり、スキマ時間に発音練習するのにピッタリなアプリです。
ひとつの文を音読すると、即スコアが出るのですが、繰り返し何度でも同じ文を音読して、どんどんスコアを上げていくという方法で反復練習をすることができます。
スコア80%を取れるまで反復練習をしましょう。相手はAIなので気兼ねなく、納得いくまで反復できます。大き目の声で、はっきりゆっくりと発音するのがコツです。
手軽な発音テスト・チェックには「Siri」を使ってみよう
もうひとつ、これはすでにご存知の方も多いと思いますが、スマホのAIアシスタント機能を使ってあなたの「通じる度」をチェックできます。
iOS なら「Siri」, Androidなら「Googleアシスタント」
● iOS
「設定」から Siri に入って、言語を「英語」に変更します。
● Android
「設定」⇒「Google」⇒「Googleアプリの設定」⇒「検索、アシスタントと音声」⇒「Voice Match」から音声認識をOnにして、あとは画面に従って声を登録。あとで、「Googleアシスタント」に戻って言語を「英語」に切り替えます。
そうすれば、"Hey Siri"、とか "OK Google" と呼びかけると答えてくれます。
これで、あなたの英語が通じるかどうか、試してみましょう。たとえば、
Hey Siri!/OK Google! と呼びかけたあとで、
- What time is it now?
- What time is it in England?
- How is the weather today?
- Are you hungry?
- What do you recommend for dinner?
- What's the closest department store from here?
など、好きな質問をしてみましょう。何を聞いてもかまいません。
ただし、「Do you want me to call the location?・ 電話してみましょうか?」などの回答があったら、「No thank you.」と言わないと自動で電話がかかることがありますので気をつけてくださいね。
何度も何度も何度も何度も同じ単語・文章を繰り返し発声!
英会話全般にもいえることですが、上達の秘訣は、「継続と反復」。
何度も何度も繰り返し聞いて発声していくことで必ず身についていきます。意識せずに自然と舌が正しく発音できるようになるまで何度でも繰り返し発声しましょう。
ネイティブ発音にならなくても、通じればOKです。「OKpanda」なら80%以上のスコア、SiriやOK, Googleなら通じる、それで十分です。