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人間失格 太宰治と3人の女たち、小栗旬が演じる昭和最大のダメ男 (2019)

のだめカンタービレ

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禁断の恋、あばかれる天才作家の遍歴

太宰治、といえば、一筋縄ではいかない男。

 

自殺未遂を繰り返し、常に薬物と女性関係が絡み合う乱れた私生活、

天才作家であると同時に、誰にも理解されない問題児でもあった。

 

裕福な家庭に生まれたものの、実の母親が病弱だったため、

乳母や女中に育てられた。

 

秀才であったが、無計画、大胆で要領のいい面もあり、

東大(当時の東京帝国大学)文学部仏文学科に直談判で入ったが、授業にはついていけず、結局学費未納のため除籍されている。

その破天荒な人生、呆れるほどのダメ男、でもどんどん引き付けられていく底なしの魅力。

映画の題材として、これは大ヒット間違いなしである。

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2019年9月13日公開の「人間失格 太宰治と3人の女たち」

監督は、蜷川実花

世界的に有名な写真家としての実績もある映画監督、彼女は、この作品の構想に7年という年月をかけ、太宰を演じるのは、小栗旬しかいないと、確信していたという。

太宰治の自叙伝ともいわれている「人間失格」の映画化は、2010年にも、

生田斗真主演で公開されている。

 

小栗と生田は、実生活でも親友といえるほど仲が良く、

そのふたりが、共に、太宰治を演じるというのも、興味深い。

 

小栗旬は太宰治を演じきれるのか

太宰治は、とにかくダメ男なのだ。

良家のぼんぼんで、頭も良く、もちろん文才がある。

風貌も魅力的で、女性に人気もある。

 

が、彼の一番の魅力は、

その弱さではなかったかと考える。

 

世間体や社会的身分、良識や常識、

大人が身に付けるべきとされる分別。

 

そういったものを持つだけの責任感や見栄がなかった。

というよりも、持つ気など毛頭なかった。

 

彼の弱さと、弱さを隠そうとしない大胆さが、

彼の一番の魅力に感じる。

 

憎めないダメ男の色気と魅力、

小栗旬の風貌とちょっと軽めの声は、

そういう太宰を演じるのに、もってこいではないかと思う。

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太宰を愛する3人の女たち

正妻の美和子を演じるのは、宮沢りえ

愛人で太宰の弟子・秘書でもある静子を演じるのは、沢尻エリカ

そして愛人で、最後の女とされる富栄を演じるのは、二階堂ふみ

 

それぞれに、経歴も立場も性格も、まるで違う3人の女性は、

それぞれに、太宰を愛し、支え、彼と共に燃え尽きようとする。

 

太宰の魅力に取りつかれ、振り回されているかのごとく見えるが、

実は、3人とも、強い意志と我を持つ自立した女性なのだ。

 

この映画を観た女性は、この3人の誰かに、強く共感し、自己投影するのである。

 

蜷川監督が生み出すシネマの美しさ

公開前で、まだトレイラーしか観てはいないものの、

この映画の色彩、アングル、シーンの美しさは、一目瞭然である。

さすが、世界的写真家の腕だ。

 

映画館のでっかい銀幕で、圧倒されんばかりの映像に吸い込まれる自分を想像する。

この映画は、おそらく、太宰治自叙伝映像化の代表作として、

今後長きにわたって人々を感動させるに違いない。

 

9月13日の公開が楽しみだ。

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